概要

“リベル” はオランダ語で「トンボ」を意味します。かわうちワイナリーのロゴにも「トンボ」がデザインされていますが、「トンボ」は風に乗ってやってくるので、「かわうち村の外」からやってきた人やモノを表現しています。また、それが「かわうち村の外」に飛んでいくことを願っています。今年はこんな出会いがあった。来年はどんな出会いがあるのか今から楽しみです。

テイスティングコメント

グリーンを帯びたレモンイエロー、ライムなどの柑橘類、しぼりたてのりんご、セロリ、生茶葉、フェンネル、貝類など、アロマがしっかりと立ち、冷涼さをしっかりと感じる。山菜のような苦さを想起させる香りもあり、酸味が前面に出ていてやや収斂性を強めに感じる。果実味は一歩引いていて穏やかだが、クリスピーで塩味のようなミネラルを伴った味わいがあり、食欲を増進させる。アルコール感は控えめ。 山葡萄系の味わいに近いニュアンスがタッチに表れている。

ワインとしては、コース料理の前半に楽しみたい。フレッシュな野菜、シーフードと柑橘類を使用した料理、タコやイカなどのセヴィーチェ、手羽先や軟骨など歯応え、かみごたえのある部位やささみなどタンパクな部位、リンゴのサラダや柿のマリネなど。供出温度は8〜10度。中庸なグラスで少し冷やしめにして楽しみたい。(ソムリエ / 唎酒師 飛田泰秀)

©MeRCelation

ソムリエ 飛田泰秀
1974年生まれ、東京都出身。J.S.A認定ソムリエ。SSI認定利き酒師。イギリス留学で習得した語学⼒をもとに、都内のレストランで飲食業界のキャリアを開始する。2002年、東京・銀座 フランス料理「オストラル」、同店移転オープニング業務にも携わる。2006年、南青山フランス料理「ランベリー」オープニング支配人。(在職中、ミシュランガイド東京2008にて1つ星)退職後、各種レストランの開業のコンサルタントとして携わり、その経験を活かし、フランス料理「ラ・ロシェル溜池山王」オープニングシェフソムリエ。2012年、東京・銀座の星付き日本料理店(当時3つ星)支配⼈兼シェフソムリエ。2013年グループ店のフランス・パリ店の開業に伴い、支配⼈兼シェフソムリエとして渡仏。(在職中に1つ星獲得)2016年6月、今までの経験を活かして日本料理「乃木坂 しん」を開店。同年、オープンから半年でミシュランガイド東京2017において1つ星を獲得。以降、2023年度版まで1つ星。2021年建部洋平氏と共にMeRCelationを開業。ゴ・エ・ミヨ2022年度版にて、年間ベストソムリエ受賞。様々なイベントの企画やコンサルティング、ワインスクールなどでの講師活動など幅広く活動している。
×